当日は、SDGs17のゴールに合わせて、課題、現行の政策や事例を調べ政策提言の発表を行い、ベーシックインカム、市の子ども条例の制定、地域課題のオープンデータ化などが提案されました。その中で、RCE道央圏の紹介をするとともに、ワークショップに参加、意見交換をしました。同じRCEである北九州、横浜のユースともお話ができました。特に北九州市立大学の実習として参加した学生からは、「最初は受け身だったけど活動する中で自分から動くなど興味が高まった」という意見があり、ESDの事業として意義深いと感じました。
実務者会議には、日本国内にある7カ所すべてのRCEおよび国連大学から実務者レベルの担当者、本協議会運営委員が集まり、RCEのメリットや国内の協働等について意見交換しました。公開フォーラムには32名の方に参加していただき、ESDの普及やSDGs達成のための協働について意見交換をしました。
<プログラム>
◆国内RCE実務者会議
1. RCEの国際的動向について
※GAPの見直し時期(2019年)に向けた動き など
2. 国内RCEの活動内容について
3. 今後のRCEの連携について
例)国内RCE連携の可能性、国内外の地域間連携を進めるために必要なこと など
4. その他
・次回の開催地について など
◆RCE公開フォーラム 「地域で世界をデザインするRCE」
1.講演「国連大学とグローバルRCEネットワークが目指すもの」
2.討論「ESDの普及やSDGsに貢献するためにRCEができること」
各RCEの主な取り組みを紹介してもらいながらRCEの役割を確認し、RCE間の連携の可能性やその効果などについて議論しました
3.まとめ
公開フォームでは、国連大学から「多くの国の学校教育でESDという新たなニーズに応えきれておらず、ステークホルダーの意思の共有が大切であり、SDGsがそのための重要な追い風になっている」と指摘しました。ESDは「持続可能な開発」の“ため”の教育であり、ESDをすべての目標に取り組むことがRCEの課題となるという意見があげられました。国連大学からRCEのメリットについて問われ、各RCEから、世界とつながることができる、国連のお墨付きがあるのでプロジェクトを進めやすい、参加者の多様性がある、「持続可能な開発」という世界共通のテーマについて日本ではなく地域として対等に活動ができる、などがあげられました。また、ESDやSDGsなど、難しいイメージがあるという表現に関する指摘や、SDGsの横串としてESDがあるなど課題解決と人づくりの関連に関する話がでました。
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(A)グローバル賞: 国外・国内(岡山県内含む)で実施されるESD事業
(B)岡山地域賞: 岡山県内で実施されるESD事業
応募締め切りは、2016年7月29日(金曜日)17時 必着です。
(A)グローバル賞は、国内からの応募も受け付けておりますので奮ってご応募ください。
募集要項や応募用紙、ESD岡山アワード2015の受賞事業等、詳細はこちらをご覧ください。
http://www.city.okayama.jp/esd
ご応募お待ちしております!
]]>各地域で活発に行われているESD推進するため諸活動について活発な意見交換情報交換の場として、毎年、日本国内のRCE実務者が集まる会議が開かれています。会議の開催は持ち回りで、今年は横浜で開催されました。RCE北海道道央圏は2015年12月に認定を受け、初めての参加になります。その様子を簡単ですが、ご報告します。
☆日 時 : 平成 28 年 2 月 3 日(水)14:30~17:30
☆場 所 : 関内中央ビル5階特別会議室(神奈川県横浜市)
<議題>
1 自己紹介
2 国際動向の報告(国連大学高等研究所)
3 ESD 国内実施計画(環境省)
4 各RCEの活動報告「今年度取組んだ重点的な取組及び来年度の予定」
(仙台広域圏、中部、兵庫―神戸、岡山、北九州、横浜)
5 RCE北海道道央圏の設立予定について
6 その他
<議事録 抜粋>
〇国際動向の報告:国連大学サステイナビリティ高等研究所 より
・2014 年の国連総会において「国連ESDの 10 年(DESD)後継プログラムとなる「グローバル・アクション・プログラム」が採択された。
・2015 年の持続可能な開発サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」でもESDが明記され、2030までESDに世界がコミットしていくことが表明されている。
・国連大学サステイナビリティ高等研究所においても、今までの活動を振り返る Internal review を実施。その内容に基づき今後の戦略を立て直した。SDGsやGAPに対して国連大学が持つネットワークを駆使してどのように貢献できるかを示したもの。
・この戦略に基づき、RCEのロードマップ(2016-2020 年までの行動計画)を作成。
〇ESD 国内実施計画:環境省 より
・2015-2019 の実施機関について国内でどのように進めていくか、関係省庁の連絡会議を設立。新たな国内の実施計画策定作業中。
・DESDの反省点として活動が一部に限定されている課題に対し、どう深め、拡げていくか、国際社会にどう貢献していくかをコンセプトとしている。
・反省1:拠点で進めてきた活動、環境教育を軸に走ってきた。拠点の事業の成果を把握しきれていない。これから半年ほどをかけてこれまでの事業を検証していきたい。
・ユースの良い取り組みを共有していく。ワークショップなどで視野を広げる。
・反省2:ネットワークをどうしていくか。EPO(環境パートナーシップオフィス)の活用が課題。
〇RCE仙台広域圏より活動報告
・環境省、文部科学省それぞれの強い部分をリンクさせる。コンソーシアムの組織体制を強化させる。(3年目)
・ユネスコや、世界遺産、ジオパークを含めたネットワークの取組で事業を行っている。
・小中学校は取り組みが盛ん。大学のESDの取組が課題、学生を鍛える仕組みづくりに取り組み始めた。
・地域活動(気仙沼)小中学校はすべてユネスコスクールで取組が盛ん。地域での円卓会議を 10 回開催。地域の力になっている。
・ユースカレッジの取組。学生や若者対象に座学、体験学習、NPOとの連携もある。
・NPOの環境プログラム作成に助成金。幼稚園対象。
〇RCE中部
・流域圏を一つの単位とし、主要河川 11 本の上・中・下流を縦軸横軸でESD活動を推進。
・愛知名古屋宣言の成果を大切にして今後 5 年間を進めていく。新たな体制作り。
・RCE中部は、NGO・NPOのカラーが強いが、今後学校教育との連携に力を入れていく。政策に提言できるような人材を育成、など。
・コンソーシアム愛知を設立した。サスティナビリティ企画委員会RCE岡山と連携設立。
・世界会議開催地として、知名度が上がったが県民の終了感は大きい。
・伊勢志摩サミットに向けて活動中。
〇RCE兵庫-神戸
・インフォーマル(マルチネットワーク会議、ユーススタデイプログラム)若手が多く参加する取り組みの実施。
・国外に出かけなくても国内でESDに関わる分野に着目して活動し、若手の人材育成をコーディネートすることが目的。
・スマホポータルサイトの活用、参加した学生による「学び隊」の結成(ツアープログラムを良くするため)
・課題:ユネスコスクールとの連携、プログラム登録者と申込者のマッチングのずれ。
・「ESDカフェ」の開催。環境分野に限らず議論した。ESDツアーを活発化させ、考えることにつなげたい。
〇RCE岡山
・岡山市ESD推進条例施行 2014、岡山 ESD プロジェクト基本構想・協議会体制見直し等々継続して推進。
・ESD の推進をマルチステークスホルダーで進めている。公民館、ユネスコスクールを中心に広げていく。
・岡山市教育委員会は、すべての学校の経営基本計画にESDを必ず入れる方針で ESDの推進を行っている。
・助成金、ESDウイークの他、新たに 2015 年はESD岡山アワード、ESD フォーラム2016、ESD コーディネーター研修、学生インターシップ研修等による若者へのアプローチ、ユネスコスクール高校実践交流会等を実施。
〇RCE北九州
・RCEトンヨン(韓国)と毎年国際交流、継続していきたい。
・モノづくり、水ビジネス、環境ビジネスの街であるため、環境ビジネス推進会等と連携していきたい。
・北九州市環境局環境学習課ESD推進係と連携し平成24年から「ESDコーディネーター育成事業」を実施。「実際に何をしたらよいのか事例が聞きたい」という要望があり、事例発表を中心に開催。好評、効果があった。
・「北九州 ESD アクションプラン」策定に向けて、ESDカフェ、ESD 検討会等の開催。スローガンや計画を作成中。(27 年度中に策定予定)
・地域、学校、企業と連携の種をまいたが、推進体制(事務局)が脆弱なのが課題
・「青い地球はだれのもの~アワーブループラネット~」ミュージカルを通して情報発信。
〇RCE横浜
・緩やかな体制。大学数の多さに着目して推進。学生が自主的に活動している。
・大学生の取組:環境活動を中心に行っているサークルなどの団体が活動。企業とも連携。(CSRとしてのPRができ、活気づく)
・行政としては出前講座やイベントの開催、WWFジャパンとの連携事業
〇RCE北海道道央圏
・12 月に認定された。3 月にRCE道央圏協議会の設立総会を開催予定。
・市民活動が盛んな地域のニーズにこたえられる拠点として設立。
・人材育成・教育につながる活動であることを意識して活動する。普遍的な考えであるSDGsを意識する活動とする。
また、詳細については、今回の会議の事務局を担当したRCE横浜のホームページに掲載されていますので、関心をお持ちの方はご覧ください。
第2016年RCE国内実務者会議を開催しました。(2016年2月3日)