参加報告:『世界一大きな授業』のすすめ方 実践者のためのワークショップ

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北海道YMCAで開催された「世界一大きな授業」のすすめ方

RCE北海道道央圏のメンバーである公益財団法人北海道YMCAさんが開催協力された「『世界一大きな授業』のすすめ方 実践者のためのワークショップ」(開催日:2017年4月15日、主催:教育協力NGOネットワーク)に参加してきましたので、ご参考までに簡単に報告させていただきます。

「世界一大きな授業」とは、「持続可能な開発目標(SDGs)」の「ゴール4=教育目標」を達成するための世界規模のキャンペーンです。これまでの内容は、いわゆる開発途上国の課題に対応したものになっていましたが、SDGsは日本も含めたいわゆる先進国も達成すべき内容となっている点が大きく異なるようです。
特に、2000年から2015年まで国連が提唱していた「万人のための教育 Education for All (EFA)」に関わるものでしたが、SDGsを反映した内容になり、EFAの時にはなかった「後期中等教育(高校)」も対象に追加。さらに、「質」の高い教育を保障するために、教員をさらに増やすことを新たな目標としているそうです。

実践者のためのワークショップだったこともあり、参加者の多くは学校の先生たち(小中高)でした。
開発教育を実際に体験することは初めてで、直接話す機会の少ない学校の先生たちとの交流は、RCEの活動にとても参考となるものでした。そして、今回参加された先生たちの多くはJICAボランティア・青年海外協力隊の経験者でした。開発途上国の現状を体感し、その経験や現状を子どもたちに伝えたいという思いをお持ちでした。
その中で印象に残っている話をいくつかご紹介します。
・一年の指導スケジュールがびっしり決まっていて、開発教育を実施する時間的余裕がほぼない
・積極的に実施したくても、周りからの理解が得にくい

世界一大きな授業の内容また、
・実際に「世界一大きな授業」を実施した先生の実践事例が知りたい
という意見が多く挙がっていました。
これを受け、ファシリテーターをしてくださった(NPO法人開発教育協会)の小口さんから以下のような情報提供がありましたので、ここでも共有させていただきます。
⇒ 先輩先生に学ぶ!「世界一大きな授業」実践ポイント

⇒ 開発途上国の子どもたちが置かれている現状が分かるような動画について

 

参加者の皆さんと実際に「世界一大きな授業」を体験してみて、とても興味深い教材だなと思いました。そして何より分かりやすいです。私が一番驚いたのは軍事費と教育費の比較方法です。目で見て分かるような工夫、動画、ゲームなど、あらゆる工夫がなされており、「伝える」という点だけみても参考になることがたくさんありました。1つ付け加えるとすれば、日本の現状が分かりにくいこと。遠い国で起きている別の世界の話と思われそうな。もう少し日本の事情や日本でも各地の違いを入れるなどの工夫をすると、伝える相手により自分たち事として考えてもらえ、伝える側にとっては使いやすい教材になるのではという期待が持てました。
RCE北海道道央圏として、北海道の現状を踏まえた開発教育に関する教材開発や、SDGsに関わる多様な分野の社会課題について知る機会を様々な場面で作っていけると良いかもしれませんね。

(事務局長 有坂美紀)

参加報告:『世界一大きな授業』のすすめ方 実践者のためのワークショップ への2件のコメント

  1. あおさん

    はじめまして✨
    わたしも愛知でチャレンジする予定です❗
    すてきなアクティビティ✨ばかりですよね…☺

    返信

    1. recadmin

      初めまして。コメント頂きありがとうございます!
      そして、返信が遅くなって失礼しました。
      愛知での開催はいかがでしたか?
      すごく素敵なプログラムなので、多くの人に体験してもらえると良いなと思っています ^^

      返信

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