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RCE HOKKAIDO CENTRAL 北海道 道央圏 http://rce-hc.org 北海道におけるSDGs(持続可能な開発目標)のプラットフォームです。国連大学が世界164カ所(2017年12月末現在)に認定する持続可能な開発のための教育に関する専門性のある地域拠点(RCE:Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Development )として2015年12月に認定され、持続可能な社会づくりに向けた取組を行っています。 Thu, 25 Mar 2021 04:10:51 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.6.13 【ご報告】「第40回市民動物園会議」 に出席しました http://rce-hc.org/2021/03/25/%e3%80%90%e3%81%94%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%80%91%e3%80%8c%e7%ac%ac%ef%bc%94%ef%bc%90%e5%9b%9e%e5%b8%82%e6%b0%91%e5%8b%95%e7%89%a9%e5%9c%92%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e3%80%8d%e3%80%80%e3%81%ab%e5%87%ba%e5%b8%ad/ http://rce-hc.org/2021/03/25/%e3%80%90%e3%81%94%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%80%91%e3%80%8c%e7%ac%ac%ef%bc%94%ef%bc%90%e5%9b%9e%e5%b8%82%e6%b0%91%e5%8b%95%e7%89%a9%e5%9c%92%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e3%80%8d%e3%80%80%e3%81%ab%e5%87%ba%e5%b8%ad/#respond Thu, 25 Mar 2021 03:20:55 +0000 http://rce-hc.org/?p=992 円山動物園で3月24日(水)、札幌市が設置している「市民動物園会議」に委員としてRCEHCから事務局長が出席しましたので、その内容について簡単にご報告いたします。
市民動物園会議@円山動物園

議題は以下の通り。
<議題>
1 動物園条例の検討状況について
2 令和3年度円山動物園予算について
3 円山動物園70周年記念事業について
4 円山動物園駐車場について
5 新着・出産・転出等動物について 
6 その他
 円山動物園における入園整理券予約システムの導入について

「1 動物園条例の検討状況について」について。
札幌市では「札幌市動物園条例」の策定を全国の市町村に先駆けて進めているところです。昨年末には札幌市に対して「市民動物園会議」から同条例に対する提言書を提出しました。現在、提言内容を踏まえて市役所内部で条例案の作成を協議中とのことすが、提言内容から主な変更点が6か所あるとの説明がありました。

<主な変更点>
①登録制度
②動物園等の定義
③動物福祉に係る規定内容
④円山動物園の動物福祉委員会の位置づけ
⑤動物の展示及び教育活動の原則(野生動物とのふれあい・擬人化)
⑥人材の確保及び人材の育成

この中で最も議論になったのは、①の登録制度(※1)について。
登録制度についてを条文の中に書き込むことを提言していたのですが、「市の事業の運用状況を検討しながら、登録制度の条例化の必要性や規定する登録案件を検討していく」とされ、登録については条例に書き込まない方向で進めたいとの説明がありました。
委員からは、今回の条例の肝である「登録」は円山動物園が特に重要視する「動物福祉」を札幌市全体として進めていくために欠かせないものではないかという趣旨の意見が複数出されました。円山動物園としては「登録制度」の設置を諦めたわけではなく、条例化はしないものの「登録制度」の趣旨を踏まえた制度を作っていきたいということでした。
登録制度は、一定水準の動物福祉が確保された施設であることを証明するものであり、動物福祉を進めるために効果的な制度であると考えます。登録制度の設置について、今後も皆さんに広く注視していただければと思います。

この他、主に以下の点について意見や質問を出させていただきました。
・「⑤動物の展示及び教育活動の原則(野生動物とのふれあい・擬人化)」について、「行ってはならないこと」など、その内容が一見して分かりやすく伝える工夫(文章だけでなく写真や図解なども利用するなど)をすることが必要。
 →円山動物園:条例の内容を解説する概要版などを作成予定

・今年70周年を迎える円山動物園では、様々な記念事業が行われるが、コロナ禍での外出自粛によって入園料の収入が落ち込んでいることもあり、寄附(※2)を募る取り組みを進めてはどうか(太田委員より発案)との意見がありました。この意見を受け、「ふるさと納税」による寄付が今年度は増えたということもあり、全国にいらっしゃる「円山動物園」に子どもの頃通った人たちにも応援していただくようなPRがあるといいのでは。
 →円山動物園:そういったアプローチもしていきたい

・「5 新着・出産・転出等動物について」、死亡した動物の中で雌雄が不明確なものが結構あるが、これは雌雄を確定することが必要ではないか。
つまり、円山動物園では種の保全の観点からも「生息域外保全」に力を入れるとしているため、死亡個体の死亡原因、雌雄などの個体の特性について明らかにすることは欠かせないのではないか。
 →円山動物園:死亡した動物については、解剖などにより死亡原因や個体に関わる情報を得るよう努力している。動物園だけでは扱えないものについては、大学などの研究機関と協力している。

円山動物園では、「市民動物園会議」の設置、「動物園条例」の制定など、国内の動物園等においては先進的な取り組みをしています。新しいことをどこにも先駆けて実施するのは、手探りなことも多く、大変な苦労を伴うものです。札幌市を暮らしやすいまちにするためにも、こういった市の取り組みを応援する意味でも、さらには世界のモデルとなるようなまちになるためにも、皆さんの関心、関りを持っていただけると嬉しいです。

会議結果の詳細(配布資料、議事録など)は、後日、札幌市のHPで報告されます。以下のページをチェックしていただき、ご覧いただければと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆市民動物園会議:札幌市
https://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/shimindoubutuenkaigi/index.html

※1 登録制度とは:
条例の目的である動物園等の生物多様性の保全の取組を推進するため、条例に任意の登録制度を設け、登録された動物園等の実施する保全措置を市が支援する仕組みのこと。市が要件を満たし登録に値する施設を「登録動物園等」と呼称し、支援を行い、条例が目指す生物多様性の保全に向けた実効性(実現可能性と持続可能性)は高めることを狙いとしています。

※2 円山動物園への寄付方法
・円山動物園への寄付 https://www.city.sapporo.jp/zoo/01sougouannai/animalsappoters/donation/index.html
応援してくださる企業や団体、個人の皆様からのご寄付は、動物たちのえさ代等、動物園の運営、イベント協賛費等に活用させていただきます。

・札幌市への寄付(ふるさと納税) https://www.city.sapporo.jp/somu/kifu/annai/
札幌在住の方はもちろん、以前札幌に住んでいた方、札幌が好きな方など、「札幌ファン」の皆様からの寄付をお待ちしております。
(寄付先の分野として「円山動物園の運営」を選んでいただけます)

・amazon ほしいものリスト https://www.city.sapporo.jp/zoo/01sougouannai/animalsappoters/amazonhoshiimonolist/2020gaiyou.html
「amazonほしい物リスト」を活用し、動物園が今まさに必要としており、寄付募集をしてから、すぐに動物や動物園のために使うことのできる物品の寄付を募集させていただいております。

・さっぽろ円山動物園サポートクラブ https://www.city.sapporo.jp/zoo/supportclub.html#kihu
円山動物園を応援する団体「さっぽろ円山動物園サポートクラブ」(通称 サポクラ)への寄付です。集まったお金は、動物たちの住むところに木を植えたり、スペシャルなエサを買うためなど、みなさんの目にわかる形で使います。

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http://rce-hc.org/2021/03/25/%e3%80%90%e3%81%94%e5%a0%b1%e5%91%8a%e3%80%91%e3%80%8c%e7%ac%ac%ef%bc%94%ef%bc%90%e5%9b%9e%e5%b8%82%e6%b0%91%e5%8b%95%e7%89%a9%e5%9c%92%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e3%80%8d%e3%80%80%e3%81%ab%e5%87%ba%e5%b8%ad/feed/ 0
【募集】第2回持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト http://rce-hc.org/2019/11/13/recrutitment-poster-contest-2019/ http://rce-hc.org/2019/11/13/recrutitment-poster-contest-2019/#respond Wed, 13 Nov 2019 12:24:48 +0000 http://rce-hc.org/?p=958 2019年1月に行いました「第1回 持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト」に引き続き、「第2回 持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト」は、「総合的な学習/探究の時間」や科学部などの部活動、地域でのボランティア活動など、高校生が行っている取り組みについて、(1)持続可能な開発目標(SDGs)に関わる様々な視点からの優れたポスターの表彰、および、(2)先生や高校生が交流する場の提供、をいたします。

[募集部門]
〇一般部門(まちづくり・福祉・開発教育等)
主に、持続可能な開発目標(SDGs)の視点から、地域や身近にある社会問題について、調査研究や実践・理解したこと。
〇国際部門(フェアトレード・国際理解等)
主に持続可能な開発目標(SDGs)の視点から、国際関係に関することについて、調査研究や実践・理解したこと。
〇環境部門:(自然環境・環境保全等)
地域や身近にある環境問題について、個人やグループが調査研究や観察・考察したこと。

[募集対象] 北海道内に居住する高等学校の生徒等
※高等学校に限らず、高校生等が主催する団体からも応募可能です。その際、団体の説明をした資料をポスターと一緒にお送りください。中高一貫校や中等教育学校や高等専門学校では、高校1~3年生に相当する学年の生徒が対象です。また、定時制などの生徒に対する年齢制限等は設けません。

[募集作品] ポスター1枚もしくは2枚です(授業で作ったポスター等も応募可能)。また、審査員への説明資料として、説明資料(A4サイズ1枚:授業や活動の説明やポスターの内容等を記述したもの)も添付可能です。
※いずれも高校生が作成したものが審査対象となります。

[発表・交流会] 互いの交流が進み、学び合えるようになるべく多くの人に参加してもらいたいと思っています(遠隔地の入賞者に、先生・生徒1名の旅費を助成します)。インターネットで参加する仕組みも用意します。
〇日時:2020年1月25日(土)13:00~16:00(予定)
〇会場:北海道大学大学院地球環境科学研究院 D101
〇内容:優秀賞・各賞の表彰、ポスターセッション

[応募先] Webの応募サイト( http://bit.ly/36ucasr )に応募情報を入力してください。

[応募締切] 2019年12月20日(金)
[問い合わせ先] 持続可能な世界・北海道高校生ポスターコンテスト実行委員会(北海道大学大学院地球環境科学研究院 山中研究室)
〒060-0810 札幌市北区北10条西5丁目
TEL:011-706-2363
E-mail:SDGs@ees.hokudai.ac.jp

[主催] 持続可能な世界・北海道高校生ポスターコンテスト実行委員会

[共催] RCE北海道道央圏協議会、札幌-道央圏ESD-SDGsコンソーシアム(北海道大学大学院環境科学院)

[後援] コープさっぽろ

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【お知らせ】冊子「RCE北海道道央圏からお届けするSDGsの要素と実践」を発行しました http://rce-hc.org/2019/03/31/report-sdgs/ http://rce-hc.org/2019/03/31/report-sdgs/#respond Sun, 31 Mar 2019 03:07:01 +0000 http://rce-hc.org/?p=877
冊子:RCE北海道道央圏がお届けするSDGsの要素と実践

 2019年3月末、RCE北海道道央圏協議会は、SDGs(国連 持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)の取り組みに欠かせない要素と北海道道央圏におけるSDGsの実践を国内外に発信するツールとして、冊子「RCE北海道道央圏がお届けするSDGsの要素と実践」を発行しました。B5判24ページ、日英併記で1500部作製しました。

2015年の国連総会で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」に、掲載された世界共通目標となるSDGs。2016年12月には日本政府による『SDGs実施指針』が発表されるなど、行政、企業、市民団体なと様々な組織によるSDGsに関わる活動が活発化しています。その一方で、 「SDGsは複雑で分かり難い」「結局、何をしたら良いかわからない」「行政が進めればよいもの」といった声も聞かれます。 さらには「SDGsウォッシュ(=見せかけ)」といった問題も指摘され始めています。

そこで今回、持続可能な開発を進めるRCE北海道道央圏の会員組織にアンケートを実施し、【SDGsに欠かせない要素】の抽出を試みました。抽出方法は、国内外のSDGsに関わる取り組みを進める組織、個人との意見交換、ヒアリング等を通じ、SDGs貢献のためのポイントとなる以下の3つの質問を投げかけることで行いました。

  1. 問題解決のために大切なこと(質問の意図:SDGsは持続可能な開発を実現するための課題設定でもあるため)
  2. 「取り残されている存在」とは(質問の意図: 2030アジェンダの理念「だれ一人取り残されない」に真摯に向き合うことが大切であるため)
  3. 誰でもできるSDGsへの貢献(質問の意図: 一人ひとりが取り組むことが目標達成のカギとなるため)

アンケート結果から、回答数が多かった言葉を3段階のレベルに分け、視覚的にその重要度が分かるように表現しました。さらに、北海道道央圏におけるSDGsへの貢献の一端を知っていただけるよう、48の会員組織の活動をご紹介しています。

今後は、完成した冊子をもとに、SDGsの「要素」と「実践」について丁寧に考える場を設けながら、持続可能な開発に向けた協働を促進していく仕掛けを作っていきたいと考えています。

※冊子自体はイベント等で配布する予定です。

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http://rce-hc.org/2019/03/31/report-sdgs/feed/ 0
【ご報告】フェアトレードイベント「バレンタイン一揆」無料上映会&トークイベント http://rce-hc.org/2019/02/03/report_event/ http://rce-hc.org/2019/02/03/report_event/#respond Sun, 03 Feb 2019 14:31:36 +0000 http://rce-hc.org/?p=846 2019年2月3日(日)、札幌プラザ2.5(札幌市中央区)にてフェアトレードイベント「バレンタイン一揆」無料上映会&トークイベント(主催:JICA北海道、共催:RCE北海道道央圏協議会)を開催いたしましたので簡単ですが、ご報告いたします。

2月14日はバレンタインデー。世界中でチョコレートの消費が爆発的に増える時期です。聞くところによると、日本で一年間に消費されるチョコレートのうちの6割が1~2月の二か月間に集中するとのこと。そこで、チョコレートを買う前にちょっと立ち止まっていただき、チョコレートをめぐる世界の課題を知っていただき、具体的な行動のキッカケとなるような機会をJICA北海道、フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議の関係者と共に開催することとしました。
日時:2019年2月3日(日)14時~16時30分(開場:13時30分)
会場:札幌プラザ2.5(札幌市中央区南2条西5丁目 狸小路商店街内)

<プログラム>
★第一部:映画「バレンタイン一揆」上映会
この映画は、NPO法人ACE 設立15周年記念ドキュメンタリーとして制作されたものです。チョコレートの原料、カカオ豆をどこで誰がつくっているのか…。日本の女子学生3人がガーナで児童労働の問題と出会い、悩み、闘った物語。ガーナ・カカオ農園の問題を知り、行動を始めた日本の普通の女の子の活動に焦点を当てた映画です。世界の課題を“ジブンゴト”へ引き寄せ、『Think Globally, Act Locally』を実践していく過程がとても分かりやすく、ガーナの村の人々との交流によって変わっていく姿が爽やかに描かれていると感じました。

「ガーナの子どもたちのような顔で、日本の子どもたちも夢を語れるだろうか」
「この学校には壁はないけど、とても良い風が流れている」
「貧困だから学校に行けないんじゃない。貧困から抜け出すために学校に行くんだ」
などの言葉が彼女たちの口から語られていき、帰国後に早速行動を移す彼女たちの姿に心を揺さぶられます。
予告映像はこちら↓


※ 教育を目的とした学校内での授業や行事で映画、自主上映会なども可能とのことですので、関心を持っていただいた方はACEにお問合せください。

 

★第二部:トークイベント~フェアトレード、わたしたちにできること~
映画「バレンタイン一揆」を制作したACEでガーナプロジェクトを担当する近藤さんと、札幌でフェアトレードチョコレートを題材にした教材開発などに取り組む市立札幌大通高校教諭で当会の運営委員でもある佐藤さんをパネリストにお招きし、まずはそれぞれのパネリストに簡単に活動紹介をしていただきました。
進   行:有坂美紀(フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議/RCE北海道道央圏協議会 事務局長)
パネリスト:近藤 光(認定NPO法人ACE ガーナプロジェクトマネージャー)
佐藤 千恵子(市立札幌大通高校 教諭)

<近藤さんのお話>
ACEは、児童労働をなくすことを目的に、ガーナでは子どもの保護・教育、企業連携、政策提言などを実施しています。世界全体の児童労働者数は減少傾向にある一方で、アフリカでは増えているのが現状です。私たちが活動を行っている地域では児童労働はなくなっているが、私たちがいなくなると児童労働が再発するという課題があります。チョコレートはカカオを生産してくれる人がいるから私たちの手に届く。私たちがフェアトレード商品を選ぶことによって彼らの生活が改善されていく。支援する・されるではなく「お互い様」ですよね。ガーナでは、JICAのプロジェクトによって稲作が進められています。米づくりはカカオを生産するより割がいいので、カカオを適正な価格で買わなければチョコレートが食べられなくなる日がくるかもしれません。
ACEの活動によって生産されたフェアトレードのカカオを使った商品が、20アイテムまで増えています。札幌では、Saturdays Chocolateで使われています。商品の裏側を見てどんな商品か知る、あるいは、お店の人に直接産地や作られた背景を聞くというように、“積極的”に商品を買うようにしてほしいですね。

<佐藤さんのお話>
大通高校ではこれまで、16カ国70名の外国籍の生徒を受け入れてきました。三部制の定時制と取っており、とても多様性のある学校です。
外国籍の生徒が主に参加している「遊語(ゆうご)部」では、フェアトレードの考え方によって世界中の子どもたちが学校に通えるようになるのではと、フェアトレードに関わる様々な活動を行っています。ACEさんの教材も使っていますよ。「おいしいチョコレートの真実」をつかったワークショップ、絵本「とりがおしえてくれたこと~こどもにつたえるフェアトレード~」を読むなど。
実践としてフェアトレードショップ「みんたる」さんから仕入れたフェアトレード商品をイベント時に出張販売し、売り上げの10%を世界の学校に通えない子どもたちの支援として北海道ユネスコ協会へ寄付しています。今年度は、高校で作っているハチミツとフェアトレードチョコレートを掛け合わせたフェアトレード商品の開発などを実践を通して生徒たちは楽しく学んでいます。
先進国が途上国の課題をより複雑にしているように思います。このままでは、国際“協力”ではなく、“支援”ですよね。

また、進行役の有坂からは当会の協働プロジェクトである「フェアトレードタウン推進プロジェクト」についてご紹介しました。札幌市では、フェアトレード推進に係る活動が全国的にも古くから行われています。持続可能なより良い社会を実現していくために、長年フェアトレードに取り組む市民団体、札幌市、企業、教育機関などを巻き込み、札幌市全体としてフェアトレードを普及していくプロジェクトの一環で「フェアトレードタウンさっぽろ戦略会議」を2017年9月に立ち上げました。様々な関係者の努力の結果、札幌市は10月31日にフェアトレードタウン推進を市議会で議決し、11月に秋元札幌市長によってフェアトレード推進が宣言され、今春には国際認証である「フェアトレードタウン」になれるところまできています。

会場からは、「ガーナでカカオを生産するだけでなく、チョコレートを作って地元で消費する方が、人々の生活だけでなく環境にも良いと思うのですがどうなのでしょうか?」という質問をいただき、近藤さんから「確かに地産地消はいいですよね。ただ、チョコレートの場合、南北の問題を非常に分かりやすく表している商品でもあるんです。チョコレートは熱いと溶けますよね?つまり、ガーナでの生産や流通、販売にはまだまだ難しい状況にあり、北にある先進国で作って消費されるという構造になっています」との説明がありました。
この質問を受けて、「地産地消を基本としながら、地域外のものが必要な時はフェアな商品を購入するようにすることが大切ではないでしょうか」、「児童労働など労働に関わる問題は、例えばブラック企業という言葉があるように日本にもあります。日本できちんとした労働環境が整備されず低賃金になれば、原料をつくる国々の労働力も安く買いたたかれ児童労働はなくなりません」「私たち自身の暮らしを考えることが、まさに国際協力になるのではないでしょうか」「SDGs(国連 持続可能な開発目標)への関心が市民団体だけでなく行政、企業など社会全体として高まっている中で、フェアトレードへの対応も求められています」などの意見が交わされました。

★第三部:SDGsソング ミニライブ
JICA北海道のスタッフである野吾さんによるSDGsについて簡単な説明があった後、SDGsソングがライブで披露されました。

また、会場に併設されたフェアトレード商品販売ブースでは、以下の団体が出展してくださいました。
札幌VO
環境友好雑貨店これからや
ほっかいどうピーストレード
フェアトレード雑貨&レストラン「みんたる」
・フェアトレードアクセサリー工房colors

2月3日は多くのイベントが開催されていましたが、その中でもフェアトレードに関心を持っていただき、足を運んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。また、今回のイベント開催にあたり、多くの方々のご協力をいただきましたことに感謝申し上げます。

(文責:事務局長 有坂美紀)

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http://rce-hc.org/2019/02/03/report_event/feed/ 0
【ご報告】JANIC主催「新しい“国際協力”を考える グローバルな社会課題解決アクターが出会い、学び、発見する1日」 http://rce-hc.org/2019/01/21/report_participation/ http://rce-hc.org/2019/01/21/report_participation/#respond Mon, 21 Jan 2019 03:39:24 +0000 http://rce-hc.org/?p=835 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC) が1月18日、聖心グローバルセンター(東京都港区)において開催した「新しい“国際協力”を考える グローバルな社会課題解決アクターが出会い、学び、発見する1日」に参加してきましたので、そのご報告を簡単ですがさせていただきます。

JANICは、“国際協力やNGOはどうあるべきなのか、との問いに答えるため、国内外の社会課題について議論、学習し、解決のための連携が生まれる場となる会議を2019年度からスタートするにあたり、グローバルな社会課題解決に関わる多様なアクターが一堂に会する会議”を2019年度よりスタートさせる予定で、今回はそのプレイベントとして開催されました。JANICとは、NGOの中間支援組織であり、日本の大きな国際NGOが関係団体に名を連ね、政策提言や協働促進、NGOの組織強化などを行っています。会議の当日は、国際NGOだけでなく、博報堂などの企業やJICAなど約160名が参加したとのこと。正式な会議名称は未定のままスタート、最後のセッションで正式名称が発表されました。その名は“HAPIC(ハピック)”です。

キーノートセッション(13:15~14:40)では、「私たちの可能性~グローバルイシュー解決に向けて~」をテーマに、大西さん(ピースウィンズ・ジャパン代表理事兼統括責任者)、鵜尾さん(日本ファンドレイジング協会代表理事)、岩附さん(ACE代表/共同創設者)、谷山さん(JANIC理事長/日本国際ボランティアセンター理事)の4名が登壇され、若林さん(JANIC事務局長)をモデレーターに話が進みました。その中で印象に残ったお話を挙げておきます。
・SDGs(国連 持続可能な開発目標)ができ、国際から国内問題へもアプローチできるようになった。NGO(非政府組織)からCSO(Civil Society Organization:市民社会組織)になっていくのだろう。
・組織が大きくなっていくことも大切だが、大きくなるだけでは変わらない。小さい組織が連帯することで変えていける。
・AI(人工知能)などの新しい科学技術が社会で使われていくなど、新しい変化に追いついていかないといけない時代。
・国際協力NGOを自らが特別視していたのではないか。(課題解決に挑む)プレイヤ―はたくさんいる。自ら変わっていかなくては。

コーヒーブレイク(14:40~15:05)では、JANIC会員でもあるアジア学院で作られたお菓子やニンジンジュースなどが提供されました。長めのブレイクの時間を取り、参加者間の交流を促すことが狙いだそう。こういう時間は大事ですね。お陰さまで、何人かの方と新しくお知合いになることができました。

ブレイクアウトセッション(15:05~16:35)では、1.災害から私たちは何を学び、活かすのか~新たな視点と事業の可能性~、2.「子どもと若者のセーフガーディングを我々のスタンダードに~子供へのあらゆる搾取や不適切行為と戦うために~、3.インターネットを超える?ブロックチェーン技術は国際協力現場で利用できるのか!?、4.なぜ日本にはメガNGOが存在しないのか?~NGOの規模拡大・合併を考える~の4つのセッションが設けられました。4のセッションに参加しました。
期待した内容とは違いましたが、中山さん(国士舘大学大学院グローバルアジア研究院准教授)による、国際協力をプロダクト・ライフサイクル(製品寿命)の視点から考え、「国際協力が1863年に発明されてから150年が過ぎ、寿命なのでは」というお話は興味深かったです。プロダクト・ライフサイクルとは、世の中に商品が供給され、その商品が売れると競争が激化し、業界再編が起き、所品が成熟化し、新しい商品が登場し、衰退化するというプロセスを指す言葉だそうです。国際協力は衰退化しているのでしょうか。
もう一人の登壇者である千賀さん(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン専務理事・事務局長)とモデレーターの小松さん(シャプラニール=市民による海外協力の会 事務局長)の3名のお話の中で、NGOは多様であり(同じ商品を提供していない?)、合併するのではなく連携していくのだろうと。これからは、それぞれの得意分野を持ち寄って、テーマごとの問題を解決するといった「コレクティブ・インパクト(社会変化の共創)」によるアプローチが取られていくだろう、というお話がなされました。この他、「企業は喰えないから合併するが、NGOは喰えないと食わない」「東京を通さない国際協力をやっていきたいという地方の希望がある」「複数のNGOで管理部門を共有かするのはどうか」「NGOも経営力をつけなくては」「個々のNGO強化だけでなく、NGOを支援する側の中間支援組織の体力強化や支援する仕組みの強化が必要では」というお話も出ていました。

クロージング(16:45~17:30)では、各セッションのモデレーターにより報告がなされ、最後に来年度からスタートする会議の正式名称が発表されました。その名称は、”HAPIC(ハピック):Happiness Idea Conference” 。英国の「Bond 」、米国発祥の「InterAction」がモデルだそうです。

HAPICとは
私たちは、なんのために課題を解決するのだろう。
JANICは、想う。
きっと、だれかの、もしはく、なにかの、
しあわせを創造するためだ、と。
HAPICは、課題の先にある
みんなのしあわせについて話し合うカンファレンスです。
実現したい「しあわせ」が共有できれば、
もっと新しい仲間がみつかる。もっとつながりは強くなる。
そして、それは、これまで以上の力になる。
だれかをしあわせにしたい、という想いは、
誰もが抱いている原動力なのだから。
さあ、具体的なしあわせを描いていこう。
課題解決の先にある未来が見えてくれば、
アイデアはもっとシャープになる。議論はもっと深まる。
きっと、課題解決に自ずと近づくだろう。
もしも、迷ったときは立ち戻ってほしい。
“私たちはどんなしあわせをつくりたいのか”を。

全体の感想
国際的課題やトレンドについて、情報格差は首都圏と地方ではあまりないのかもしれないというのが、今回参加してみての実感でした。RCEは世界166の地域にメンバーがおり、毎年のように顔を合わせて情報交換していますし、RCEHCメンバーは直に海外での活動を展開している組織も多く、国際的課題や最新の情報を足で稼がれている方々も多いのが現状です。ただ、今回のように国内において関係者が一堂に会すような場は、国際課題のトレンドの確認や同じような課題意識を持つ者同士が何について連携すればよいのかを考える機会として意義はあると感じました。
話題に挙がっていた「SDGsが誕生してNGOが国内問題へもアプローチするようになり、NGOからCSOになっていく」という話は、確かになるほどと思いましたが、これまで国内の問題に取り組んで来たNPOとどのように関わっていくのかが気になりました。また、「東京を通さない国際協力をやっていきたいという地方の声を聞く」という話には違和感がありました。「やっていきたい」というより「通す必要性がない」という事ではないかと。一方で、アドボカシーは首都圏の組織が国の動きを一番把握していると思いますので、各地域と連携していくことに意味があると思いました。
例えば、SDGsの動きについて日本政府のやり方もそうですが、各都道府県、市町村がどのような取り組みを進めているのかは、集約して学び合えるものがあるのではないかと感じました。全国の情報を集約する等は、余力のある大きな組織にやってもらえたら有難いですね。
「国際協力」というワード検索が激減しているという話がありましたが、NGOではなかなか食えないのも問題ですが、敷居が高いのも要因ではないかと感じました。横文字が多いですよね(自戒の念も込めて)。日本にいてもできる国際貢献がSDGsの中にあると思っています。世界で起きている様々な難しいものをかみ砕いて日本の文化や生活の文脈に落とす役割。日本以外の国のことをよく知っている国際NGOだからこそできることではないでしょうか。今後一層、国際NGOに求められる大きな役割のように思えた一日でした。北海道でも、多様なテーマについて一度に議論できる場を作っていきたいですね。

(文責:事務局長 有坂美紀)

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http://rce-hc.org/2019/01/21/report_participation/feed/ 0
【開催】第1回「持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト発表会&交流会」 http://rce-hc.org/2019/01/10/event_sdg-poster-contest_20190126/ http://rce-hc.org/2019/01/10/event_sdg-poster-contest_20190126/#respond Thu, 10 Jan 2019 08:28:47 +0000 http://rce-hc.org/?p=825

『高校生環境学習ポスターセッション』の様子

2019年1月26日(土)、北海道大学環境科学院(札幌市北区)におきまして、第1回「持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト発表会&交流会」を開催します。
道内の高校生を対象に、持続可能な世界・北海道に関して特に興味関心を持つ物事を探求し、その成果をまとめたポスターを公募いたしました。ご応募いただいた皆さん、誠にありがとうございました。
この度、一般部門(まちづくり、福祉等)、国際部門(フェアトレードや国際理解等)、環境部門(自然環境、環境保全等)の3つの部門ごとの最優秀賞および各賞を選定させていただきました。最優秀賞に選ばれた皆さんには当日、その内容を発表していただきます。また、発表会終了後、他校の高校生、社会人などが互いに刺激し合い、学び合うための交流の機会を予定しています。つきましては、高校生の皆さんはもちろん、ご関心のある方は是非ご参加ください。お手数ですが、準備の都合上、参加ご希望の方は1月25日(金)までにお申込みくださいませ。

※本事業は、昨年まで環境学習フォーラム北海道が開催していた『高校生環境学習ポスターセッション』をRCE北海道道央圏協議会の関係者が引き継ぎ、新たに開催するものです。

■ 開催日時: 2019年1月26日(土)13:00~16:00
■ 会場: 北海道大学大学院地球環境科学研究院 D101(札幌市北区北10条西5丁目)
■ プログラム:
13:00 開会のあいさつ、趣旨説明及び審査結果の報告
13:10 最優秀賞受賞者による発表
13:40 講評 山中康裕実行委員長
13:50 休憩&ポスターセッション
14:10 ワークショップ「持続可能な社会って?探求のために必要なこと」(仮)
15:30 表彰
15:50 閉会のあいさつ


■ 参加申込方法: 以下のアドレスか、右のQRコードから専用サイトにアクセスしていただき必要事項をご記入のうえお申込みください。メールでの申し込みの際は、御氏名・御所属(中高生の場合は学年も)についてお知らせください。
申込専用アドレス:http://bit.ly/2SEllPC

■ 主催: 持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト実行委員会
■ 共催: RCE北海道道央圏協議会、北海道大学大学院環境科学院(札幌-道央圏ESD-SDGsコンソーシアム)

【お問合せ】:持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト実行委員会
〒060-0810札幌市北区北十条西5丁目 北海道大学大学院地球環境科学研究院山中研究室
電子メール: SDGs@ees.hokudai.ac.jp
電話: 011-706-2363 (なるべく電子メールでお問い合わせください)

■会場: 北海道大学大学院地球環境科学研究院 D101(札幌市北区北10条西5丁目)

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http://rce-hc.org/2019/01/10/event_sdg-poster-contest_20190126/feed/ 0
募集スタート「持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト」 http://rce-hc.org/2018/12/01/sdgs-poster-2019-application/ http://rce-hc.org/2018/12/01/sdgs-poster-2019-application/#respond Fri, 30 Nov 2018 16:05:13 +0000 http://rce-hc.org/?p=815 昨年まで、環境学習フォーラム北海道が20回もの長きに渡り開催していた『高校生環境学習ポスターセッション』。このポスターセッションは、多くの高校生が興味関心を引かれた物事について探求し、その成果をポスターにまとめて発表するとともに、全道各地から集まった他の高校生との意見交換するなどの交流の場となっていました。互いに刺激し合い、セッションいに参加する大人たちも学ぶことの多い取り組みでした。惜しまれつつ終了したこの事業をRCE北海道道央圏協議会の関係者らが引き継ぎ、ESDや持続可能な開発目標SDGsの視点を加え、 新たに「持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト」を開催することと致しました。

科学クラブ等の部活動における探究の成果や、高校生が 主催する団体の活動成果、総合的な学習の時間で学んだ こと等を送って下さい。募集締め切りは2018年12月26日(水)(※24日から延長しました)17時です。皆さんのご応募をお待ちしています。

【募集部門】
・ 一般部門 まちづくり・福祉・開発教育等
・ 国際部門 フェアトレード・国際理解等
・ 環境部門 自然環境・環境保全等

【募集対象】
北海道内に居住する高等学校の生徒等

【表彰・ポスター公開発表会】
互いの交流が進み、学び合えるようになるべく多くの人に参加してもらいたいと思っています(入賞グループに旅費をある程度助成することを検討しています)。
・ 2019年1月26日(土) 午後(午後1〜4時を想定)
・ 北海道大学大学院地球環境科学研究院D101
・ 優秀賞・各賞の表彰、ポスターセッション

【応募先】短絡URL  http://bit.ly/2Qez2XH (Googleフォームに接続します。作品のpdf等をアップロード)

【応募〆切】2018年12月26日(水) 17:00
→ ※締切日を12月24日(月)から延長しました

【主催】持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト実行委員会
【共催】RCE北海道道央圏協議会、 北海道大学大学院環境科学院(札幌-道央圏ESD-SDGsコンソーシアム)

※詳細は、以下の公募要領をご覧ください。
2019持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト公募要項

【お問合せ先】
持続可能な世界・北海道 高校生ポスターコンテスト実行委員会
住所:〒060-0810札幌市北区北十条西5丁目 北海道大学大学院地球環境科学研究院山中研究室
電子メイル: SDGs@ees.hokudai.ac.jp 電話: 011-706-2363

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http://rce-hc.org/2018/12/01/sdgs-poster-2019-application/feed/ 0
【ご報告】札幌学院大学でSDGsの話題提供をさせていただきました。 http://rce-hc.org/2018/11/30/report_sdgs/ http://rce-hc.org/2018/11/30/report_sdgs/#respond Fri, 30 Nov 2018 06:00:30 +0000 http://rce-hc.org/?p=797 11月29日(木)、札幌学院大学で開催された「FDSD合同研究会」において、本協議会よりSDGsに関してお話をさせていただきました。テーマは「札幌学院大学がSDGsに取り組む意義~SDGs=SGUの理念?」。同大学では、理念として、以下の4項目を挙げられています。

<札幌学院大学 理念>

自律  自律する力を育てる大学
人権  人権を尊重する大学
共生  地域と共生する大学
協働  構成員で創りあげる大学

特に、SDGsを中核とする「我々の世界を変革する 持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中でも触れられているように、SDGsの基本原則には「人権」が掲げられています。また、「協働」もSDGs達成には欠かせないものとしてゴール17に据えられているなど、同大学の理念にはSDGsの要素がきちんと含まれていることに注目し、教職員の方々に、SDGsを意識することで、一層、大学の理念に基づいた教育、運営がなされるのではないかと投げかけさせていただきました。また同大学ではすでに、SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」を実現する様々な取り組みが進んでおり、広くその活動を発信してほしいとお伝えしました。

質疑応答の時間には、「職員や教員一人ひとりが当事者意識を持って、SDGsに取り組むために、何か良い方法はあるか。」との質問を頂き、「誰ひとり取り残さない」ためにどんな取り組みをしているのかを考え、共有する機会を定期的に設けることをご提案しました。他にも、北海道は他の都府県に比べてSDGsに対する認知度が高いのか、RCEとは一体どのような組織であるのか、などのご質問を頂きました。いくつもご質問をいただき、こちらにとっても有意義な機会となりました。

 

今回お邪魔した様子を同大学のHPにて掲載していただきましたので以下にご紹介しておきます。

RCE北海道道央圏協議会の有坂美紀氏を講師にお招きし、FDSD合同研究会を開催しました

ありがとうございました。

(文責:事務局長 有坂美紀)

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http://rce-hc.org/2018/11/30/report_sdgs/feed/ 0
【報告】第3回「北海道SDGs推進懇談会」参加について http://rce-hc.org/2018/10/26/report-3_conference-hokkaido-sdgs/ http://rce-hc.org/2018/10/26/report-3_conference-hokkaido-sdgs/#respond Fri, 26 Oct 2018 09:21:09 +0000 http://rce-hc.org/?p=755
Warning: Parameter 2 to qtranxf_postsFilter() expected to be a reference, value given in /home/rgu/www/01_GIS/rce-hc.org/wp-includes/class-wp-hook.php on line 287
2018年10月22日(月)14時から16時30分まで、道庁本庁舎7階共用会議室C(札幌市中央区)におきまして、第3回「北海道SDGs推進懇談会」が開催され、RCE北海道道央圏からも事務局長が構成員として参加しておりますので、当日の内容を簡単にご報告させていただきます。

今回の懇談会の議案は、「(仮称)北海道SDGs推進ビジョン(原案)」について。

第1回、第2回と、道庁から提案された骨子版に対して、各構成員から様々な角度で意見が述べられました。(ちなみに、第2回懇談会の時にも各構成員から出された提案書等が公開されております。)これまで提案したことが原案にどのように盛り込まれているか、また、パブリックコメントや関係団体及び市町村への意見照会の結果が反映されたものになっているのか、について議論されました。

これまでと同様、構成員からは以下のようなコメントが寄せられていました。
・ビジョン策定のためのスケジュールが短すぎる
・SDGsの重要な姿勢である「多様な主体(ステークホルダー)の参画」が得られて策定されていない
・原案の表現では、SDGsの「要素」や「理念」への理解が深まり難い
・課題や現状についての説明が不十分
・設定されている指標では、十分に課題に対する取組評価ができない
・推進体制について、一層の多様な主体が関わる仕組みにするべき

事務局長の有坂から提案させていただいた資料を以下にご紹介しておきます。

 

これから最終案が出てきます。

どのような内容になるのか、皆さんもご注目いただければ嬉しいです。

■参考:北海道におけるSDGsの推進について

(文責:事務局長・有坂美紀)

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http://rce-hc.org/2018/10/26/report-3_conference-hokkaido-sdgs/feed/ 0
【報告】持続可能な経済の創造へ~2030年のほっかいどうを考える Economy Meeting~を開催しました。 http://rce-hc.org/2018/10/15/report_economy-meeting/ http://rce-hc.org/2018/10/15/report_economy-meeting/#respond Sun, 14 Oct 2018 15:15:16 +0000 http://rce-hc.org/?p=758 10月11日(水)、札幌駅TKPカンファレンスセンターにおきまして「持続可能な経済の創造へ~2030年のほっかいどうを考える Economy Meeting~を開催しました。当日は中小企業の経営者、「士業」の方々、メディア、福祉関係、労働組織、NPO、行政、大学機関など、様々な立場の方、24名にご参加いただきました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
主催・北海道中小企業家同友会 HOPE 持続可能な地域社会研究会、共催・RCE北海道道央圏協議会。北海道大学地球環境科学院および北海道にご協力いただきました。簡単に当日の概要をご報告いたします。

 

 

アンケート結果について説明する山中先生

北海道大学地球環境科学院の山中先生から、先日、RCE北海道道央圏の協働プロジェクトとして環境科学院と中小企業家同友会が中心となって実施した道内の中小企業に対するSDGsの認知度調査の結果について解説をいただきました。結果として、SDGsと自社事業との関係性をよく理解はしていないものの、CSRとしてSDGs達成に関わる活動を実施していることや、人権・労働観光に関わる活動をSDGsに貢献するものとはあまり意識していない、等の説明がありました。

次に、SDGsについて簡単に成り立ちや要素のほか、SDGsと経済の関係性について、RCE北海道道央圏協議会の有坂より説明をさせていただきました。その後、参加者が話したいテーマを出してもらい、話したいテーマに分かれてディスカッションをしていただきました。グループが4つ作られ、各グループのテーマと出された意見を下にご紹介します。

 

 

ディスカッションの内容を話し合う参加者の皆さん

グループ1:つくる責任つかう責任」「ワークライフバランス」

・懇談会などの場で食べ残しをよく見る。飢餓の人がいるのに。。。

・野菜など、見た目が良く安いものを買ってしまう。何でもかんでもいっぱい作って安く買うのは良くない。

・時間外労働によって家族が回らなくなる。絶対禁止にしたい。

・自分と違う意見を聞く耳を持ちたい

・意見を言える場がほしい

・社長に反対意見を言える風通しの良い職場

 

グループ2:「教育」「SDGsに企業が取り組むキッカケ」

・社内などでSDGsの研修を行うには、研修する側がSDGsを理解している必要がある

・会社の中で普通に生活していても「誰かを取り残しているか」ということが分からない

・取り残されている人を見つけ出すのは難しい

・親の介護がある、子育てが大変など、会社の中では隠し勝ち

・面談など、自己申告書(任意)で書くようにすると意外と悩みが出てくる

 

グループ3:「ジェンダー平等の実現」「働きがいも経済成長も」

・2つのテーマは連動している

・例えば、北海道の職員の方々には女性の管理職が少ない。北海道は広域なので単身赴任により、家族という最小限の共同体を崩すようなことで果たしていいのか。

・「働きがいも経済成長も」の「経済成長」って一体何か。

 

グループ4:「SDGsの理想と現実のバランス」

・「SDGsだから」ではなく、僕らがしている事、しようとしている事はSDGsに関連しているのでは。

・SDGsをキッカケにして対話をすることが大事

・SDGsを目標にしないというのが正しいかも知れない。こだわらないという事。

・単に、キーワードとして利用するのが良いのかも

 

その他、全体の話

・競争原理が働く経済において「誰ひとり取り残されない」ということが可能なのか。

・そもそも「経済」というものは、多くの人が暮らしやすい世界を実現するための活動である。

・目標を17に分けること自体がナンセンス。

・17の目標だけでは捉えきれないこともある。それを意識することが重要なのでは。

・SDGsの分からない部分があるからこそ、協働が大切なのではないか。

 

閉会の挨拶をする清水さん

最後に今回の主催者である北海道中小企業家同友会 HOPE 持続可能な地域社会研究会の清水さんより、「自分の家族だけでなく、会社だけでなく、社会とかテレビ等で見る問題を抱えている人たちが自分の身近にもいるのではないかと思えるかどうかでは。自分事にすることによって、その方たちのことを考えることができるようになる。それがSDGsの原点になるのかなと、やっと今、感じてきたところ。

問題を知って、どう解決するのかを考えてみる。みんなで話し合ってみることがものすごく大切。人の意見を聞くということももちろん大切。そしてなおかつ、自分の中で深く考えてみることが大切だと思っている。今日、いろんな方のいろんな考え方を聞いたと思う。今度は自分の中で深く、深く考えていただきたい。また、このような機会をつくりたいと思っている。」と挨拶されました。

 

今回出された課題は、現在策定中の「(仮称)北海道SDGs推進ビジョン」に反映するよう、北海道SDGs推進懇談会の場で意見を出します。また、清水さんのお話にもあるように、出された課題の解決策を考えるWS等を開催したいと思いますので、その時はまた、よろしくお願いいたします。

事務局長:有坂美紀

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http://rce-hc.org/2018/10/15/report_economy-meeting/feed/ 0